30年程前にテレビ番組で不思議なインタビューをみました。今回はその話をさせて下さい。
天気のいいお昼時です。インタビュアーは様々な人々に片っ端から声をかけ、「あなたは何ですか?」
とだけ尋ねます。だいたいの人が「私は人間です」とか「人です」と答える中、何を思ったのか献血の車に乗り込んだ
インタビュアー。採血をされながら、ここでも「あなたは何ですか?」と。 忙しそうなその看護師さんは少し面倒
くさそうに「看護師です」と答えました。画面が変わって今度は採血の結果を説明するDrにまた質問しました。
すると白髪でメガネのその先生はしばらく考えて「私はただの人です」と答えたのです。
この違いは何なんだろう。もし自分が聞かれたら何て答えよう。色んな気持ちになりなりました。
今でもあの映像をハッキリと覚えています。そしてずっと答えを考えていました。
大学5年生の臨床実習が終わった時、私は一つ明確な答えを見つけました。 (②に続く)