治療を放置してしまって僕たち歯医者がとても苦労するのが神経の治療です。
細菌が敵であるこの治療は、放置されればされるほど難易度が上がります。歯のねっこで細菌が増殖してしまったからです。
体温によって適度な温かさが保たれていて乾燥状態でもないそこは、治療の手が入らなければ細菌が仲間を増やす絶好の広場なんです。
治療している歯の中に唾液が入っても=細菌が侵入した、と判断してちょっとブルーな気持ちになるくらい慎重な治療なんです。
痛みを取り除いて1回でも少ない通院回数で終わらせたいのに、唾液が治療中の歯の中に入ると消毒・洗浄からやり直しです。
まさに歯医者も神経を遣う治療といえます。これを放置されると、細菌によって歯の周りの骨がダメージをうけてしまいます。
炎症のはじまりです。やがて膿がたまりだし痛みとなります。骨が破壊されると細菌はその広場を歯のねっこから骨の中へさらに拡大していきます。
もうえらいこっちゃです。拡大された範囲が広がれば広がるほど治りにくくなります。最悪抜歯となることもあります・・・。
そうならないようにできるだけ7日以内に通院しましょうね。