虫歯とは虫歯菌が歯にくっついてエサである糖分(特に砂糖)を分解して、歯を溶かす酸を作りだす
ところから始まります。酸はカルシウムやリンなどの固いものを溶かして歯に穴をあけるのです。
この穴の中で虫歯菌はまるで子孫を繁栄するかのように仲間を増やして、また他の歯にくっついて
同様に虫歯を作っていくのです。つまり唾液の中にこの虫歯菌がいればうつっていくのです。
まだ1本も歯がはえていない赤ちゃんの口の中には虫歯菌がくっつく歯がないので虫歯菌は存在しません。
もしもお口の中に侵入できたとしても胃に流されます。しかし、くっつける歯がはえてきた瞬間に
虫歯になるリスクがでてきます。
女性は母子手帳を渡される時に、親の唾液から虫歯菌が赤ちゃんに感染する話を聞かれた方も多いと思います。
次回は先月末にこの感染予防の考え方の新しい解釈が口腔衛生学会より発表されたので、
これについてお話ししようと思います。