2002年の秋、新大阪駅の本屋さんで『もう虫歯にならない』という本を見つけました。
新刊のコーナーにあったのですが読み進むと化学式やら専門用が多数。
どちらかというと歯科医療従事者向きで、内容を一言で言うと
「虫歯菌、歯周病菌のワクチンを確認した」という本です。
医療従事者であれば日常的に使っている消毒薬をカスタムトレーに入れて歯に被せる。
コレだけなんです。もちろん事前に歯科衛生士さんの徹底的なお掃除を行なったうえでですが。
このカスタムトレーというのが実はマウスピースの事なんです。そしてこの方法を3DSといいます。
これ以外にもマウスピースは皆さんご存知のホワイトニングでも使用されます。
3DSと同様でマウスピースの中に薬剤をいれるのですが、この薬剤、過酸化水素や過酸化尿素には
歯の表面にあるペリクルという透明な膜を除去する効果があるのです。
膜がなくなって漂白成分がやっと歯にしみわたります。この時が虫歯予防の絶好のチャンスなんです。
ペリクルがなくなったむき出しの歯はリンやカルシウム、フッ素など弱った歯を修復したり補強する成分を
グイグイ吸い込んでくれるのです。ホームホワイトニングではさらに消毒作用の薬剤も含まれていますから
歯周病菌にも有効です。
今回はマウスピースの違った使い方を説明しました。どうですか、凄い効果がありますよね。